R17北上の旅 平成19年9月29日~30日

もう別れてしまったかみさんとの思い出のタンデムツーリング
家の前を通るR17南は巣鴨~本郷へつながる。北は今までは群馬県子持までしか行ったことがない。
新潟長岡あたりまで続いているこのR17を制覇するのが今回の目的。
出発は朝4時まだ夜明けにはほど遠い時刻だ。外は小雨。レインコートの上着だけはタンクバッグにしまってある。上は革ジャン、下はジーンズという軽装である。この天気なのにかみさんは一緒に行きたいと言う。若いときからバイクが好きだったから、タンデムでも全く恐れをしらない。
いつもの慣れた道を道の駅おかべをまず目指す。雨は止むどころか一層激しくなった。熊谷バイパスに入る前にカッパを着込む。しかし、脚は無防備である。靴の中までビショビショ。断念して帰りたい気持ちだ。
おかべから次の道の駅こもちを目指す。まだ店は準備中であったが快く買い物をさせてくれた。手作りの焼きそばと豆カレー入りのおやきを食す。手はかじかんで麻痺している。温かいお茶で温める。
子持からしばらくすると雨が上がってきた。そこから三国峠である。トラックが朝早くから多いが、まあまあ快適な流れである。目の前のトラックはなるべく早くかわして、コーナリングを楽しむ。対向車のバイクでこちらにあいさつをしてくるものもあった。いいなあ、同じバイカーだ。心強い。
峠を越え、湯沢、石打に着くと今日の宿(前日にやっと予約できた)を確認し、さらに北上する。八海山は雲に隠れてはっきりみえない。山肌にはスキー場の跡がまるで脱毛症の病気に見えてくる。まっすぐなR17はまるで北海道の道路の様であった。魚沼を通過し道の駅ゆのたににて休憩。手作りのみたらし団子と温かいコーヒーを食す。
R17はほとんど関越道と並行しているので、時々高速に上がろうかという誘惑にかられる。しかし、このR17の本体を見極めるのが目的なのだ。
川口を超え小千谷大橋を渡ると下は信濃川だ。社会で勉強したけど、初めて自分の目で見た。なんだか、感激。道路は単調だ。このまま長岡に入るだけだ。濡れた革ジャンも乾いてきたが、靴の中はまだグショグショ。何処かのスーパーに入って靴下買わないと。R17沿いには大きなスーパーも多い。あった、あった。4足で400円。これはいい。ちょっとは疲れがとれてくる感じがする。今日はここまでにしよう。湯沢の近くの宿へ戻ることにした。ネットであらかじめ予約しておいた。
宿はスキーシーズンではないからがら空きである。安い宿だが、2食付き。八海山を飲みながら八海山を眺めるプランであったが、八海山は見えなかった。酒はしっかりと堪能させてもらった。温泉に浸かって夕食を食べるとすぐに寝てしまった。冷え切って、体力もなくなり、もう身体は限界にきていたのだ。
翌朝は3時頃にはいつものように目が覚める。ベランダから外に出ると雨は降っていない。よ~し、今日も行くか~。帰りは別道を通って軽井沢~山梨へ行くプランも考えたが、朝の天気予報でがっかり。東京・埼玉は完全な雨マーク。新潟も午後の3時頃まで雨。今は降っていないのに、山をみれば峠は絶対に降られること間違いない。こりゃ駄目だ。来た道を急いで戻ることにした。
やっぱり三国峠にさしかかった所で雨、慎重にカーブをこなしていく。外気の温度は11℃という表示があった。これは寒いわけだ。4輪がこういう時は羨ましくなる。群馬~埼玉と本降りの雨。早く帰りたいよ~。
鴻巣あたりからの渋滞はいつも同じだ。信号が悪いのか?道が悪いのか?R17のさまざまな面を充分味合わせてもらった。つきあってくれたかみさんありがとう。
2日間の走行距離約540㎞

 

 

 

 
ルート地図